激高仮面 ( げっこうかめん )

時々、激高して書く仮面ライター 

不祥事上書き時代、東京汚リンピック等々・・・

 あの東京オリパラは、選手達の清々しい活躍とはうらはらに、残念ながらなんと“ダサい”祭典になってしまったのだろうか。

 国立競技場建設問題、エンブレム問題、会長の女性蔑視発言、閉会式問題、「コンパクト五輪」「復興五輪」「アンダーコントロール」等のインチキ言葉・・・ 

 追い打ちに多額の汚職が明らかになった。コロナ下で「安心安全」とやけに叫び、どうしてもオリパラを強行する姿勢が尋常ではないと感じていたが、やはり裏で金が支配していたんだな。

 組織委員会が素早く解散した時に「おやっ?」と思ったが、汚職発覚を見越していたんじゃないの? 

 今の日本は〝総括はしない・反省はしない・責任は取らない〟という不誠実な政治が続いている。だから何度でも同じようなことが繰り返され、それがまるで日常のようになり「またか」という気分を醸し出す。そして、前の不祥事を次の不祥事が上書きして、削除していくかのよう、虚しい。

 「あのことは忘れてほしい」と秘かに念じている政治家が多いことが、こんな不誠実な時代を作り、〝虚しさ〟の原因になっている。

 官僚の忖度に支えられていたあの政権の蕎麦屋メニュー〝モリカケ〟も忘れさられるのを待っているんだろう。苦しんで自死した方もいるというのに。

 「桜を見る会」も然り。郷里のお仲間・お友達・お芸能人?なんかも〝ご招待〟して招待主の大盤振る舞いのごとく毎年やっていたが、これ税金だよ。予算が1700万円余、これだけでも驚くが支出は2019年にはその3倍の5500万円余、これ私物化だよ。

 呼ばれた連中は首相との写真を競って撮って喜んでいたのだから〝桜を見る・お花見〟なんてものじゃない。相応の魂胆があって呼び、呼ばれていたのだろう。そういえば〝サクラ〟って偽の客という意味があるんだったな。

 この件の芸能人を含めた関係者も、忘れさられるのを待っているに違いない。

 二世問題が明るみになった宗教団体問題も、少しずつ報道が減ってきている。互いに持ちつ持たれつ、肩組み支えあっていたなんてことも、忘れてさってほしいんだろう。

 どうしたらいいのだろう。対抗手段は『忘れないこと』だ。

 忘れないために、こんな歌でも。